update:2022.08.24
このCMソング、多感な学生時代にTVで流れていて自分とはまるで違う大人な世界に憧れました。
その頃、神奈川に少しいたことがあったんですが、ぼくがいた街は銭湯の街として有名でその頃は
ほんと昭和な銭湯が沢山残っていて、富士山の描かれた背景をバックに浴槽に浸かったりしていました。
そもそも浴槽に描かれた富士山などは、脱衣所などにあるPR看板を取り扱う広告代理店がサービスとして
描いていたのが始まりとも言われていて、庶民の社交場である銭湯はテレビやラジオがまだ一般に普及していない
時代から広告の場として使われていたらしいです。
ぼくの銭湯のイメージって「アンニュイな場所」って感じなんですよね。
やっぱり一人で入って、夕焼けの街をとぼとぼとアパートまで帰ったりすると
なんかめちゃくちゃ寂しい気持ちになったり、銭湯帰りの人を見かけると哀愁を感じたりするんですよね。
ぼくが学生の頃の90年代とかって、ウイスキーや金融関連のCMなど大人な演出のCMが多かったように感じます。
この「ウイスキーが、お好きでしょ」はサントリーのウイスキーのCMで使われていました。
石川さゆりさんが歌っていたんですね。当時は歌っている人にまで気が回りませんでしたが、
その後も色々とカバーされたりして、好きな楽曲のひとつです。
歌詞の「ウイスキーがお好きでしょ?もう少し話しましょ ありふれた話しでしょ それでいいの いまは♪」
この歌詞素敵ですよね。もっと一緒にいたい男女の微妙な関係性が上手に表現されていますよね。
ウイスキーを楽しむだけでいいの、だからもう少し一緒にいましょうよ・・・素直じゃないところが、かわいい女性ですよね。
曲の出だしから商品である“ウイスキー”というキーワードが出てくるところが秀悦ですね。
しかも世代を超えて愛される名曲になるなんて、とてもすばらしいクリエイティブだなーと関心しちゃいます。
10年ほど前に「ハナレグミ」がカバーしているバージョンでもCMが流れていましたが
こちらのアレンジもとっても良い雰囲気です。今日の帰りがけに久しぶりに聞いてみたいと思います。
広告コピーって、いまでもささるものって沢山ありますが
やっぱり多感な20代の頃に気になった表現っていまでもクリエイティブな人格形成には
多分に影響を及ぼしているんだろうなーってウイスキー呑めもしないのに想う今日このごろでした。
CMソングつながりということで、その昔制作したCMソングを貼っておきます。
作詞・作曲・コーラスでもぼくが参加したなかなか楽しい楽曲作りでした。
クライアントの前でプレゼンのときに歌った思い出が・・・遠い目
今日の一言。
「お酒の呑める大人になりたかった・・・」
IMAGINE -BRANDING AND DESIGN - イマジン −ブランディングアンドデザイン− CREATIVE DIRECTOR 霜方 和弘
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