update:2020.10.01
ローカル色豊かな長野県ですが、ここ長野でも近年「ブランディング」という
言葉をよく聞くようになりました。
特に、勢いのある企業の社長様からこの言葉をお聞きします。
何を隠そう、IMAGINEはブランディングに特に力を入れています。
ここだけの話し得意分野でもあります。
まァ、宣伝は置いておくとして、このブランディングという言葉。
この言葉の認識が、実は意外とあいまいで、いろいろな解釈が存在してると言えます。
一昔まえは、ブランディングというと企業のマークなどを一新する「CI」などが多くみられました。
見たことありますよね?
マークの使用方法などがガチガチに明記してある使用マニュアル。
これに、最近すごく違和感を覚えるんですよね。
確かにマニュアルという性質上、誰でもが一定のクオリティや狙いでマークを扱えることは大切なことです。
けれど、ブランドの使い方をガチガチにして、そこにイメージを当てはめているように感じてしまいます。
せっかくの企業の理念や想いをカタチにしたマーク・ロゴをうまく活かせているのかな?
なんて、日々仕事をしていくうえで考えさせられる場面が多々あります。
マニュアルだけがひとり歩きして、
言うなれば「ブランドを守るためのコントロール」しか出来ていないんじゃないかな?と思ってしまいます。
これ、もちろん間違いではないのですが、これからの時代は
「ブランドを活用するコントロール」でしっかりとブランディングして行かないといけないんじゃないでしょうか。
では、「ブランドを活用するコントロール」には何が重要だと思いますか?
答えは、コントロールする「ヒトやチーム」です。
ここで言うヒトとは、すなわちクリエイティブ・ディレクターと言えるかもしれません。もしくは、クリエイティブ・プランナー。
なんだ、そんなことか!と思ったそこのあなた。
クリエイティブ業界の現状知っていますか?
たとえば、CIを作ったクリエイターとCMディレクター、イメージビジュアルのデザイナー、販促のデザイナー
それぞれ違うプロダクションなんて話しはよく聞くお話し。クリエイティブ・ディレクターやプランナーがなかなか育たない環境でもあるんです。
そんなことでは、ブランドでコントロールなんて到底出来ないですよね。
これ、オーダーする側もクリエイティブ側も双方に言い分があり、問題がある気がします。
● デザイナーやクリエイターはオーダーする側の戦略的部分についての理解が足りていない
● オーダーする方は、アウトソーシングのひとつとしてしかデザインを考えていない
自分たちの立場として言えるのは、デザイナーやクリエイターはもっと「聞き上手」にならないといけないということです。
つい表現だのインパクトだの口にしてしまいますが、まずはしっかりとお客さんと向き合ってみることが大事だと思います。
僕は可能なら、なるべくクライアントと直接話しをさせてもらいます。
営業担当の方から聞く話しももちろん大事ですが、
僕が聞く場合はクリエイティブの視点でお話をお聞きするので最終的なアウトプットにももちろん影響しますし、
やはり直接お聞きすると断然熱量が違うんですよね。
そして、コミュニケーションがとても大事です。
なにも会話することだけがコミュニケーションだとは思っていません。
クライアントと一緒に考えたり、提案も大事なコミュニケーションのひとつだと思っています。もちろん、無駄になる提案もありますが、そこからまた次のステップが見えてきたりします。
そうしたコミュニケーションのうえでブランディングを行うことが理想的だと思っています。
そもそも「ブランディング」って言葉自体はなんとなくは理解していても
実のところよくわかっていないという方は沢山いるのではないでしょうか。
言葉を単純に追うと「ブランドing」進行形です。
「ん?ブランドしている?」
では、これを「ブランドを導く」という言葉に置き換えてみましょう。
なんだか少しわかったような気になってきませんか?
● 「導く」というキーワード
より具体的には「導くために」「最適をえらぶ」という言い方に置き換えられるかもしれません。
● ブランドの「持っている価値」をしっかり理解する
● その「価値」に合う最適な選択とマネジメントをする
こういった考え方の先に、言葉であったりデザインであったりプロモーションなんかが存在するんだと思っています。
IMAGINEのミッションにも「確かな価値」と「魅力ある価値」をつくるとあります。乱暴な言い方かもしれませんが、ブランディングの8割はそういった「価値を導くこと」なんではないでしょうか。
ただ、いくら8割が正しい方向へ導いてもクリエイティブやデザインがしっかり表現出来ていないとやはり問題解決には向かいません。
そして、どんなに最適なブランディングをしてもクライアントとそこで働く社員、そしてクリエイティブのチームが共に歩んで行かないと、継続的なブランディングは不可能だと思います。
だからこそ、いつだって真剣に向き合って、売り買いの関係じゃなくパートナーシップといえる関係を作る努力をして行きたいと思っています。
それこそが、今の時代のブランディングだと僕は思っているので。
そしてブランドの未来をともに見据えることの出来る関係がクライアントと構築できればクリエイティブはすごい力を発揮すると断言出来ます。
全集中です。
では、ごきげんよう!
IMAGINE -BRANDING AND DESIGN- イマジン −ブランディングアンドデザイン− CREATIVE DIRECTOR 霜方 和弘
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