update:2022.04.21
絵コンテというと、アニメーションの現場で使われるイメージがありますが
広告業界の絵コンテといったらTVCMの絵コンテです!
東京などとくらべて、予算も人材も乏しい長野のクリエイティブは
なんでも自分でやりますっ!キラッ
企画から始まりコピーやシナリオはもちろんのこと、スタジオの手配や
大道具、小道具、食材からモデルさんメイクさんとにかくなんでも自分で用意します。
ほかのプロダクションは知りませんが、IMAGINEではたいがいのことは自分でします。弱小プロダクションあるあるですね。
ぼくの師匠によると、東京では絵コンテだけで食べている“コンテマン”がいるらしいですがもちろん、絵コンテも自分で書きます。
絵コンテといっても色々あります。
・クライアントに提案する用の本気版絵コンテ
・制作スタッフ用の演出用コンテ
・アイデア出しの落書きコンテ
このパンダは、提案用じゃないですよー!アイデア出しです。
なぜパンダ?
提案用の本気コンテは、落書きコンテの清書だったり
写真などを使ったり、ぼくは内容に合わせて、またクライアントに合わせて
絵コンテの表現を使い分けて提案しています。
絵コンテはその人それぞれのタッチだったり表現だったり
統一感ある人が多いのですが、ぼくはけっこうバラバラです。
なぜバラバラかと言うと、ポリシーがないからです。チーン
これで話し終わっちゃいそうですが、ちょっと語らせていただくとですね、
ぼくにとって提案用の絵コンテはとにくかく「採用」していただきたい!
その1点につきます。
だから、ぼくのカラーなんてまったく必要ありません。
あまり色々書き込んだりしないで
なるべく伝えたいメッセージがひと目見てわかるように工夫します。
特に15秒のCMは尺が短いので、言葉やナレーションも
時間的成約があります。
これはぼくがよく使うテクニックですが、絵コンテ上で表現する
コメントやメッセージを補足する意味で、絵コンテとは別に
コピーを書いた別紙を1枚つけます。
このコピーは俗に言うボディコピーというもので
メインのキャッチコピーのストーリーを紐解く役目として使います。
実際にCMを見るひとはそのボディコピーを知ることはありませんが
CMの大きな流れ(ストーリー)としてクライアントと共有出来るのです。
そういう共通の芯があることでCMの旨味って変わってくると思いませんか?
あっ、タイトルとの共通点を強引に持ってきていますが、、アルデンテ。
では、絵コンテで使うタッチについてですが、
ぼくは比較的写実的に書くことが多いです。
なるべくクライアントにリアルに想像してほしいがためです。
それなりに時間もかかりますが、音楽を聞きながら没頭すると楽しいです。
絵コンテで使ったイラストをそのまま使ってCMを作ることもあります。
これは、絵コンテを書いている最中から「これ採用されるかもしれないから
そのまま使えるぐらいのクオリティで書いておこう!」と少し余裕があるときは
それぐらい丁寧に書いている場合もあります。
こちらは実際のCMです。・高見澤整備士募集CM
色とか変わってはいますが、ほぼそのままのイメージでCMとして放映されました。
ぼくとしては、絵コンテを書いている時が一番楽しいかもしれないな。
企画を考えている時は、資料を見たり勉強したり、アイデアが出てこなくて苦しんだり。
だいたい頭の中がゴチャゴチャしてます。
実際の撮影や制作の最中は、常に仕上がりのことを考えているので
プレッシャーとの戦いです。
絵コンテを書いている時、演出を考えているときはやっぱり楽しい!
その瞬間は好きに創作する時間。羽ばたく時間。誰も介入できない自分だけの時間。
企画がまとまって、絵コンテの方向性も決まって、資料も用意した時!
その時が仕事が終わった感がめちゃくちゃあります。ほんとは全然終わってないけど。
画像は、演出用のコンテですね。これは完全にスタッフ用なのでざっくり
書いてますね。クライアントはもちろん見ていませんし、制作スタッフしか見ていないのでホントの裏側ですね。
現場で演出変えることもよくあることなので、あまりこれにとらわれずに制作することが多いです。
このの完成形はこちら ・O-HITOTSU
そうそう、じつは今も企画が終わって心の中で鼻歌歌いながらブログを書いています♪
ぼくはこの瞬間がやっぱり好きなので、すぐ絵コンテ書いたりはしないんです。
だいたい1日~2日ぐらいねかせてから、一気に書きます。
ということで、今日の仕事は終わりです。
机の上のミニカーながめながらぼーっとしたいと思います。
あしたは撮影がアルデンテ!がんばんぞ!!
・・・では、また。
IMAGINE -BRANDING AND DESIGN - イマジン −ブランディングアンドデザイン− CREATIVE DIRECTOR 霜方 和弘
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